ITフリーランスエンジニア向け面接突破完全マニュアル*質問事例付

《初めに》

 フリーランスになったとはいえ、参画に向けて避けては通れないのが、「面談」
新卒や転職時に企業面接を経験したことはあるが、フリーランスで面談を行うのは初めて。
一体どんなことを聞かれるのだろうか?どんな流れで行われるのだろうか?
考えたら考えただけ色々と疑問が出てくるし、キリが無い。
そんな悩みを抱えている方に、フリーランスエンジニア向けの面接の流れ、マニュアル等々、全てお伝えいたします。
これを読むことで面接官からの質問に対してスラスラ答えやすくなりますし、しっかりと対策が出来ます。
是非、ご覧下さい。

1. 面接官が見ているポイント

1-1. 人物面

 恐らくこれはどんな面談でも同様のケースですが、「どういったお人柄なのか」というのを、まず面接官はチェックしています。お互い一緒に働く上で働きやすさ、働きづらさ等々ございます。ここで横柄な態度などを出してしまうと、一緒に働きづらそうだな、と思われかねませんので、予め求められる人物像を把握した上で、

「私はこのプロジェクトを経験し、細かくバグが無いかどうかしっかりと細かく確認するよう心がけるようになりました。」
「(〇〇を取り入れていこうと思いますが、どう思いますか?)賛成です。以前のプロジェクトで経験しましたが、処理スピードが圧倒的に速くなるので、その経験も生かせるかと思います。」

などのような、自分自身を明るく素直に表現していくことが大切です。
 また、面接官によってはあからさまに圧迫面接スタイルで挑んでくる方も少なからずおりますので、注意が必要です。圧迫面接とは言えど、「稼動高くても問題ないか」などと言った敢えて少し試してくるような質疑応答スタイルです。質問によって態度を豹変しないかどうかを見られています。具体的に乗り切る方法としては、

(1)何を聞かれても平常心を保つこと
(2)ピンチをチャンスに切り替えられる、と前向きに捉えること

 以上を念頭において対処しましょう。圧迫面接を乗り切ることで「ストレス耐性がある」とポジティブな印象を植え付けさせることが出来ます。

1-2. 清潔感

 現場によっては女性の比率が多い現場も中にはございますので、清潔感も選考する上で重要なキーワードになります。髭が全く剃られていない、体臭や口臭、頭髪などにも十分な配慮をしないと、選考段階でNGになってしまうこともございますので、注意が必要です。具体的な方法につきましては後程、ご説明させていただきます。

1-3. スキル面

 経歴書上では記載があるが、実際にはこの言語の開発はそんなに経験が無かった、あまり経験が無いので自信が無い、などの経歴書上と実際に話を聞いてみて双方の想定しているスキルに差異が無いかどうかを確認します。どのプロジェクトにおいても同様ですが、それぞれリリースの時期がございますので、PJに遅れ(支障)が出ないスキルがあるのかどうかも選考ポイントになります。面接の場で誤魔化せたとしても、参画後に発覚すると大きなクレームの元となり、単価が出ないケースも発生したりすることもあります。人柄やポテンシャル次第では考慮頂けるケースも中にはございますので、参画の気持ちがあったとしても、その辺りは正直に伝達しましょう。

1-4. コミュニケーション能力

 該当PJがどのフェーズを担当するにしても、同じ現場の方や顧客との折衝はツキモノです。国籍がどうあれ、業務上に支障が無いレベルのコミュニケーションが取れるかどうかをチェックしております。質問に対して的外れな回答をしてしまうとコミュニケーションに難あり、と捉われかねないので回答には十分注意が必要です。特に心がける必要はございませんが、技術的な会話内容で双方盛り上がるような面接であれば、より参画に向けての確度も上がることでしょう。

1-5. 社会人としての基本的なマナー

 自分自身で気づいていない癖や仕草などは時に印象を悪くすることがあります。例えば以下事例がございます。

・貧乏ゆすり
・座っている時の姿勢(深く腰をかけたり猫背になるなど)
・頭、顔をかいたり髪の毛を触る
・喋りすぎ
・視線をそらす
・腕を組んだりする

 以上の事例を面談の場で行うことで、「短気なのではないか」「自己中心的な人なのではないか」「横柄な人ではないのか」「自信がないのか」といったような悪印象に捉われやすくなりますので、日頃からこういったことをしないよう意識することが大切です。

2. 実際に面接で聞かれることー想定問答集

2-1. 大まかな流れ

面談の流れとしては以下の通りです。

1. 担当者から案件概要の説明

2. 質疑応答

3. 技術者から経歴の説明

4. 担当者から技術者へ技術スキルの質問(確認)

5. 質疑応答(最後に思い残したことが無いか)の質問(確認)

 案件概要や面談の流れを踏まえ、どういうことを話そうか、どういうことを聞かれるかをイメージすることで、面談通過の近道になります。

2-2. 質問に対する答え方

相手に質問するときは2つのパターンがあります。


・疑問詞(5W1H)を使って質問するパターン

・疑問詞(5W1H)を使わないで質問するパターン

ex.)What food do you like? ー Yes, I do.例えば、以下悪い事例になります。

 (あなたはどんな食べ物が好きですか?)ー(はい、好きです。)

 疑問詞で質問された場合、「はい(いいえ)」で終わらせたら会話として成り立ちません。こういった当たり前な会話のやり取りが出来ないと、面接官から不安を持たれてしまいます。スキル面での質疑応答の際にも、上記のような(とまでは行きませんが)的外れな回答をしないよう心がける必要があります。そして、更に上級レベルになりますが、

結論から話し、話を具体化する
一文を短く、話すスピードや間に変化をつける

といったことを意識しながら話すことでより相手に伝わりやすく、魅力的な内容になります。

2-3. ●●エンジニアの場合ー過去の質問事例集

2-3-1. PHPエンジニアの場合

  • AWSの使用経験の有無

  • サーバ監視ツールで使用可能なもの

  • コードレビューをした経験の有無/ある場合は、レビュー時に注意している点は

  • 技術選定やツール導入などの経験の有無/ある場合は具体的に

  • テストコードを書いた経験の有無

  • JavaScriptのフレームワーク使用経験の有無

  • MySQLのチューニングやテーブル設計等経験の有無

  • ユニットテストで使用経験のあるFW

  • CI自動化の経験の有無

  • Githubを用いた開発の経験の有無

  • 負荷対策の経験の有無/ある場合は具体的な手法

  • これまで経験した中でPHPの最新のバージョンは

2-3-2. Javaエンジニアの場合

● Ansible等構成管理ツールの導入、運用経験
● 監視、モニタリングツールの導入、運用経験
● Linuxに関する基礎知識
● Javaの開発経験(経験年数、バージョン)
● Git,Github,Mavenへの知識
● Hadoopに関する知識
● HBaseなどNoSQLに関する知識
● AWSに関する知識
● GitHubてのPull Requestを利用した開発フロー経験
● リーン/アジャイル開発フロセスでのチーム開発経験

2-4. 共通で聞かれる質問

開発系のエンジニアなどは特に以下の項目のような項目が質問に挙がるケースが多いです。

  • 〇〇(言語名)のFW経験はございますか?

  • △△(言語名)で経験した最新のバージョンを教えてください。

  • DBのチューニング、テーブル設計、エクスプレイング経験はありますか?

  • チューニング等をする上で工夫したことはなんですか?

  • ソース修正や新しくプログラムコードを作るときに心がけていることはなんですか?

 上記についてはスキルシートに細かく記載することで面談依頼が入る可能性が高まり、かつ面談の場で注目&聞かれる事が多いので、その際に経験したことを素直に説明することでより通過率が高まると言えるでしょう。

2-5. 面談のQ&A

 基本的には面談冒頭での案件概要説明にて大体は説明されますが、万が一説明が無い場合もございますので、不明点があれば積極的に質問するといいでしょう。例えば、過去に筆者が面談に同席した中であった事例を伝授いたします。

・ソースやチケットツール管理は何を使用していますか?
・ネット環境(調べられる環境)はありますか?
・参画後に向けて今の内にマスターするべきスキルなどはありますか?

 何も無いというよりは2,3は質問項目を考えておきましょう。本当に何も無いようであれば「ありません。私が抱えていた疑問がこの面談で全て解消できました。ご説明頂きありがとうございました。」といった表現を一言沿えると好印象でしょう。

3. 面接当日までにしておくこと

3-1. 事前に準備しておくこと

3-1-1. 案件内容に沿ったスキルシートに修正しよう!

 案件によって求められるスキルは勿論のことですが、変わります。自身が経験済で予め求められるスキルを確認した上で、内容を修正しましょう。書き方等にもよりますが、Aのプロジェクトで◯◯(スキル)をどのように経験、取得する事が出来たのかを具体的に記載する事で面接本番に話がしやすい環境が作れます(あまり話のネタが少ないとかえって確度が低くなる可能性もございます)。もしエージェント企業を利用されている方であれば、前もって担当の営業(エージェント)に展開しておくと、当日はよりスムーズに運ぶことでしょう。

3-1-2. 面談時間、待合せ場所などの確認をしよう!

 面談当日の詳細を確認する必要があります。したがって、以下項目を押さえましょう。

①待合せ日時
②待合せ場所(駅待合せ以外であれば住所やURLも控えておくとベター)
③持物
④服装
⑤待合せ担当者(連絡先も含む)

3-2. 当日の服装、身だしなみなど

3-2-1. 当日の服装について

 面談時の格好はスーツ着用を指定される事が多いです。私服勤務が可能な現場だからとはいえ、面談時は社会人としてスーツを着用することが無難です。業種によっては私服勤務可能な現場が多く(例えばWeb系のベンチャー企業やインターネットサービス企業など)、スーツを持っていない、暫く着てないからサイズが…などと言った方をよく聞きます。ただ、万が一に備え最低でも1,2着は順次備えておきましょう。

3-2-2. 身だしなみについて

 1章でも挙げましたが、現場には女性の方の比率が多い現場もございますので、清潔感に欠けると面接に落とされてしまう場合もございます。よって、当日の朝には髭をしっかり剃ること頭髪にフケがついていないこと(鏡で見て目立たないように)、寝癖がついていないなどを確認しましょう。

3-2-3. これで当日の身だしなみは完璧!身だしなみチェックリスト!

□ スーツやシャツにアイロンがかかっていますか?

□ 髪型は清潔でしょうか?(寝癖やフケはついてないかどうか)

□ 靴は磨いてありますか?靴底は減りすぎていませんか?

□ 爪は汚れていませんか?

□ カバンはビジネス向きでしょうか?

□ 化粧やヘアカラー、アクセサリーなどは

 会社の雰囲気に合っていますか?

□ 口臭や体臭(シャツについている臭い)は問題ありませんか?

 上司やお客様が嫌うのは、会社の雰囲気にそぐわない華美なファッションや不潔さです。逆に企業の空気を読んだような身だしなみが出来ている人は仕事が出来そうな印象を持たれます。

4. まとめ

 ①困ったときはエージェントに相談しよう!

 エージェントにも寄ってはきますが、クライアント企業直案件の場合は担当営業が面談に同席しているので、どんなことを聞かれるのか、どういう人が面談に通過しやすいか、確度が高く見込めるのかが大方分かりますので、問合せをしたらある程度の対策や細かいポイントを教えてくれる、なんてこともあります。

 ②自信の持つ力をスキルシート(業務経歴書)で最大限に表現しよう!

 人と話す事が苦手…なんて方も中にはいらっしゃるかと思います。所属企業が受託開発をメインに行っていれば面談をすることはほとんどありませんが、それに当てはまらないエンジニアは、基本的に案件に参画する際に面談は避けては通れない道です。参画に向けて通常よりも多少の労力は割かなければいけません。ただ、そんな方でもスキルシートの見せ方次第で多少考慮される場合もありますので、スキルシートは悔いの残らないよう、しっかりと記録しましょう。

 ※スキルシートの書き方についてはコチラ!

https://se-hack.com/skillseat

 ③日頃の意識が大切

 話し方にせよ、一般的なマナーにせよ、面談の場、もしくは参画してからでボロが出ないように日頃から注意する必要があります。日頃の意識一つで改善されることもあります。(実際に著者は以前姿勢が圧倒的に悪く、周りからも度々指導を受けていましたが、意識を変え今日では姿勢面で指摘されなくなりました。

 上記3つは最低限取り組みましょう!そうすれば面談通過のマスターにより一歩近付くでしょう。